1:名無しさん:2020/11/29(日) 19:33:12.829 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学生「今日はみんな集まってくれてありがとー!」
学生「ウェ~イ!」
学生「イッキ! イッキ! イッキ! イッキ! イッキ!」
グビグビグビグビグビ…
学生「ぷはぁっ!」
学生「そう……この大学を変えるにはもう――」
学生「一揆を起こすしかないんだ……!」
学生は集まってくれた仲間達に真剣な眼差しを向けた――
学生「ウェ~イ!」
学生「イッキ! イッキ! イッキ! イッキ! イッキ!」
グビグビグビグビグビ…
学生「ぷはぁっ!」
学生「そう……この大学を変えるにはもう――」
学生「一揆を起こすしかないんだ……!」
学生は集まってくれた仲間達に真剣な眼差しを向けた――
2:名無しさん:2020/11/29(日) 19:33:52.491 ID:lgSa7mpMMNIKU.net
後の学生運動である
6:名無しさん:2020/11/29(日) 19:37:07.213 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
この某大学では、学長の急激な方針転換により、学生らは地獄のような日々を過ごしていた。
「台風なのに休講じゃないとかマジか!? しかも休んだら単位無しィ!?」
「オラァッ! 講義はちゃんと聞かんかァ! 鞭打ち執行!」ビシッ! バシッ!
「レポート10万字、明日までに提出しろッ! 出せなかったら留年! 出来が悪くても留年だ!」
「えー、では社会学の講義を行う。まず……腕立て伏せ100回!」
「実験を行う。もちろん、実験に使うのはお前たちの肉体よォ!」
「自主退学など認めん! 入ったら二度と出られないのだァ!」
連日のようにハードな課題を押しつけられ、もはや学生たちは生ける屍と化していた。
「台風なのに休講じゃないとかマジか!? しかも休んだら単位無しィ!?」
「オラァッ! 講義はちゃんと聞かんかァ! 鞭打ち執行!」ビシッ! バシッ!
「レポート10万字、明日までに提出しろッ! 出せなかったら留年! 出来が悪くても留年だ!」
「えー、では社会学の講義を行う。まず……腕立て伏せ100回!」
「実験を行う。もちろん、実験に使うのはお前たちの肉体よォ!」
「自主退学など認めん! 入ったら二度と出られないのだァ!」
連日のようにハードな課題を押しつけられ、もはや学生たちは生ける屍と化していた。
7:名無しさん:2020/11/29(日) 19:40:19.317 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学生「今やこの大学で戦う気力が残ってる学生はごくわずか……君たちだけだ」
学生「ヤリサーのチャラ男!」
チャラ男「今のままじゃ、女の子と遊ぶ時間ねーもんな」
学生「オタサーの姫!」
姫「サークル活動もできないしね」
学生「百のアルバイトをマスターしたバイト!」
バイト「こう忙しくてはおちおちバイトもできん!」
学生「いつも講義では最前列のメガネ!」
メガネ「フフフ……」クイッ
学生「俺たち五人で……一揆を起こす! 学長を倒すんだ!」
オーッ!
学生「ヤリサーのチャラ男!」
チャラ男「今のままじゃ、女の子と遊ぶ時間ねーもんな」
学生「オタサーの姫!」
姫「サークル活動もできないしね」
学生「百のアルバイトをマスターしたバイト!」
バイト「こう忙しくてはおちおちバイトもできん!」
学生「いつも講義では最前列のメガネ!」
メガネ「フフフ……」クイッ
学生「俺たち五人で……一揆を起こす! 学長を倒すんだ!」
オーッ!
8:名無しさん:2020/11/29(日) 19:43:29.122 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
ある講義――
教授「いいか、腐ったミカンども!」
教授「お前らはクズだ! カスだ! ゴミだ! 生きる価値もないウジムシだ!」
教授「少しでも講義に集中してなかったら、速攻でブチのめす! 分かったなァ!」
メガネ「フフフ……」クイッ
教授「あん?」
教授「なにがおかしいんだ?」ガシッ
メガネ「僕たちが生きる価値がないのなら、あなたの講義は聞く価値もないよなぁ、と思ったらつい笑いが」
教授「……」ブチッ
教授「死ねやァ!」ブオンッ
教授「いいか、腐ったミカンども!」
教授「お前らはクズだ! カスだ! ゴミだ! 生きる価値もないウジムシだ!」
教授「少しでも講義に集中してなかったら、速攻でブチのめす! 分かったなァ!」
メガネ「フフフ……」クイッ
教授「あん?」
教授「なにがおかしいんだ?」ガシッ
メガネ「僕たちが生きる価値がないのなら、あなたの講義は聞く価値もないよなぁ、と思ったらつい笑いが」
教授「……」ブチッ
教授「死ねやァ!」ブオンッ
9:名無しさん:2020/11/29(日) 19:45:40.315 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
サッ
教授「てめえ、なにかわしてんだ!」
メガネ「僕がいつもいつも講義で最前列をキープしてる理由を教えましょう」
メガネ「それは――いざという時、先陣を切れるようにするためです!」
メガネ「メガネ・タックルゥ!!!」ドゴォン!
教授「ぐぼあっ!」ドザッ
ザワザワ… ドヨドヨ…
教授「き、貴様……こんなことして、どうなるか……分かってるのか……?」
メガネ「ええ、我々はあなたたち大学に宣戦布告します!」
教授「てめえ、なにかわしてんだ!」
メガネ「僕がいつもいつも講義で最前列をキープしてる理由を教えましょう」
メガネ「それは――いざという時、先陣を切れるようにするためです!」
メガネ「メガネ・タックルゥ!!!」ドゴォン!
教授「ぐぼあっ!」ドザッ
ザワザワ… ドヨドヨ…
教授「き、貴様……こんなことして、どうなるか……分かってるのか……?」
メガネ「ええ、我々はあなたたち大学に宣戦布告します!」
10:名無しさん:2020/11/29(日) 19:47:25.508 ID:IS7JkT2WrNIKU.net
F(fighting)ラン
11:名無しさん:2020/11/29(日) 19:47:58.894 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学生「よくやった、メガネ」
チャラ男「チョーかっこよかったぜ!」
姫「お疲れ~」
バイト「打ち合わせ通りだな」
メガネ「フフッ、ありがとうございます」クイッ
学生「さて、これで大学側がどう出てくるか……」
チャラ男「チョーかっこよかったぜ!」
姫「お疲れ~」
バイト「打ち合わせ通りだな」
メガネ「フフッ、ありがとうございます」クイッ
学生「さて、これで大学側がどう出てくるか……」
12:名無しさん:2020/11/29(日) 19:50:50.027 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
ウーウー… ウーウー…
『教授への攻撃を確認! 教授への攻撃を確認!』
『大至急兵士は出動せよ! 繰り返す、大至急兵士は出動せよ!』
ザッザッザッ…
学長「ついに、“一揆”が起こったか……まだ私に歯向かう者がいるとはな」
学長「愚かな若者たちよ……一揆とは巨大な力に潰されるものなのだ」
『教授への攻撃を確認! 教授への攻撃を確認!』
『大至急兵士は出動せよ! 繰り返す、大至急兵士は出動せよ!』
ザッザッザッ…
学長「ついに、“一揆”が起こったか……まだ私に歯向かう者がいるとはな」
学長「愚かな若者たちよ……一揆とは巨大な力に潰されるものなのだ」
13:名無しさん:2020/11/29(日) 19:52:57.258 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
ザザザッ… ドドドドド…
「反逆学生はあそこだ!」
「血祭りに上げろォ!」
「見せしめとして、掲示板に磔にするんだ!」
学生「さっそく来たか……」
メガネ「ここは最前列の僕が行きましょう。一番槍は真面目な学生の義務です」クイッ
メガネ「メガネ・タックルゥ!!!」
ドゴォンッ!
「ぐはぁっ!」 「うぎゃあっ!」 「ぐああっ!」
「反逆学生はあそこだ!」
「血祭りに上げろォ!」
「見せしめとして、掲示板に磔にするんだ!」
学生「さっそく来たか……」
メガネ「ここは最前列の僕が行きましょう。一番槍は真面目な学生の義務です」クイッ
メガネ「メガネ・タックルゥ!!!」
ドゴォンッ!
「ぐはぁっ!」 「うぎゃあっ!」 「ぐああっ!」
14:名無しさん:2020/11/29(日) 19:55:32.965 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
兵士A「貴様はチャラ男!」
兵士B「ヤることしか能のないお前が我々に逆らう気か!?」
チャラ男「おいおい、俺はヤリサーの代表だぜ?」
チャラ男「つまり……槍の扱いも完璧!」ヒュルルンッ
兵士A「あれは……」
兵士B「竹槍!?」
チャラ男「いっとくが俺の槍はステルス戦闘機だって落とせるぜ! 百烈突きィ!」ズドドドドドッ!
兵士A「ぐえっ!」
兵士B「うぎゃあっ……!」
兵士B「ヤることしか能のないお前が我々に逆らう気か!?」
チャラ男「おいおい、俺はヤリサーの代表だぜ?」
チャラ男「つまり……槍の扱いも完璧!」ヒュルルンッ
兵士A「あれは……」
兵士B「竹槍!?」
チャラ男「いっとくが俺の槍はステルス戦闘機だって落とせるぜ! 百烈突きィ!」ズドドドドドッ!
兵士A「ぐえっ!」
兵士B「うぎゃあっ……!」
15:名無しさん:2020/11/29(日) 19:57:24.967 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
兵士C「おのれぇっ!」
バイト「むんっ!」ガシッ
兵士C「俺を捕まえてどうする気だ!?」
バイト「俺は……引っ越し屋のバイトをしたこともある!」グイッ
兵士C「な……持ち上げ……!?」
バイト「タンス落とし!」グオオッ
ズガァンッ!
兵士C「が……は……っ!」
バイト「次に落とされたいのは誰だ?」
バイト「むんっ!」ガシッ
兵士C「俺を捕まえてどうする気だ!?」
バイト「俺は……引っ越し屋のバイトをしたこともある!」グイッ
兵士C「な……持ち上げ……!?」
バイト「タンス落とし!」グオオッ
ズガァンッ!
兵士C「が……は……っ!」
バイト「次に落とされたいのは誰だ?」
16:名無しさん:2020/11/29(日) 20:00:56.863 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
メガネ「とはいえ流石に数が多いですね……」
チャラ男「ああ、パネェわ……」
バイト「いくら倒してもキリがない!」
姫「こういう時はあたしの出番! フレーフレー!」
メガネ「むふっ……」パァァァ…
チャラ男「……たまんねぇ!」パァァァ…
バイト「時給(パワー)がみなぎる!」パァァァ…
姫「オタサーの姫はみんなにバフをかけることができるの!」
チャラ男「ああ、パネェわ……」
バイト「いくら倒してもキリがない!」
姫「こういう時はあたしの出番! フレーフレー!」
メガネ「むふっ……」パァァァ…
チャラ男「……たまんねぇ!」パァァァ…
バイト「時給(パワー)がみなぎる!」パァァァ…
姫「オタサーの姫はみんなにバフをかけることができるの!」
17:名無しさん:2020/11/29(日) 20:03:16.711 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
兵士D「こいつがリーダー格のようだが、これといって特技はなさそうだぞ!」
兵士E「こいつからやっちまえぇ!」
学生「……」
学生「ブッ!」
兵士D「ゲッ、吐血した!?」
兵士E「ヒイイッ! なんか病気してるんじゃねえか!? 逃げろォ!」
学生「……」ドロ…
学生「バ~カ、事前にトマトジュースをイッキしてただけだよ」
兵士E「こいつからやっちまえぇ!」
学生「……」
学生「ブッ!」
兵士D「ゲッ、吐血した!?」
兵士E「ヒイイッ! なんか病気してるんじゃねえか!? 逃げろォ!」
学生「……」ドロ…
学生「バ~カ、事前にトマトジュースをイッキしてただけだよ」
18:名無しさん:2020/11/29(日) 20:04:29.239 ID:IS7JkT2WrNIKU.net
一人だけしょぼい
19:名無しさん:2020/11/29(日) 20:06:15.002 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
五人の奮戦を見て――
「俺たちも……やれるんじゃないか?」
「ああ、戦える!」
「今こそ反抗の時だ!」
ワァァァァ…
大学生たちも蜂起する。
学生(よし、狙い通り! これで俺たちは学長に集中できる!)
「俺たちも……やれるんじゃないか?」
「ああ、戦える!」
「今こそ反抗の時だ!」
ワァァァァ…
大学生たちも蜂起する。
学生(よし、狙い通り! これで俺たちは学長に集中できる!)
20:名無しさん:2020/11/29(日) 20:10:16.669 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
ザッ…
学生「この本館に学長が君臨している……」
学生「みんな、乗り込むぞ」
メガネ「はい」クイッ
チャラ男「オッケー」
バイト「では俺から牛丼を振る舞おう」
姫「さっすがバイト君!」
バクバクムシャムシャ…
学生「腹を満たしたところで――いざ突入!」
学生「この本館に学長が君臨している……」
学生「みんな、乗り込むぞ」
メガネ「はい」クイッ
チャラ男「オッケー」
バイト「では俺から牛丼を振る舞おう」
姫「さっすがバイト君!」
バクバクムシャムシャ…
学生「腹を満たしたところで――いざ突入!」
21:名無しさん:2020/11/29(日) 20:13:20.346 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
ドドドドド…
学生「学長親衛隊だ!」
メガネ「まだまだ油断はできませんね」
チャラ男「俺の槍を受けてみやがれぇ!」
バイト「清掃のバイトをしていたこともある。お前たちはまとめて掃除してやる!」
姫「みんなー、ファイトー!」
ワァァァァ……!
学生「学長親衛隊だ!」
メガネ「まだまだ油断はできませんね」
チャラ男「俺の槍を受けてみやがれぇ!」
バイト「清掃のバイトをしていたこともある。お前たちはまとめて掃除してやる!」
姫「みんなー、ファイトー!」
ワァァァァ……!
22:名無しさん:2020/11/29(日) 20:16:20.187 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
ドカッ! バキッ! ドゴォンッ! グサッ!
チャラ男「親衛隊だけあって、さすがに強いぜ!」
メガネ「ええ、一人一人がかなりのレベルです」
学生「だったらここは俺に任せろ」
学生「イッキして……」グビグビグビ…
学生「ウォッカファイヤー!」ゴォワァァァァァッ!
「うわっ!?」 「ひいっ!」 「あっちいっ!」
姫「学生君、やるぅ!」
バイト「炎で道を開くとは!」
学生「さあ、中央突破だ!」
チャラ男「親衛隊だけあって、さすがに強いぜ!」
メガネ「ええ、一人一人がかなりのレベルです」
学生「だったらここは俺に任せろ」
学生「イッキして……」グビグビグビ…
学生「ウォッカファイヤー!」ゴォワァァァァァッ!
「うわっ!?」 「ひいっ!」 「あっちいっ!」
姫「学生君、やるぅ!」
バイト「炎で道を開くとは!」
学生「さあ、中央突破だ!」
23:名無しさん:2020/11/29(日) 20:19:29.483 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
バゴッ! ドゴッ! ズドドドドドッ! ドゴォンッ!
親衛隊員A「く、くそっ!」
親衛隊員B「なんて奴らだ、止められん!」
メガネ「あそこが学長のいる部屋です!」
学生「一気になだれ込むぞ!」
ウオオオオオオオオッ!
バァンッ!
親衛隊員A「く、くそっ!」
親衛隊員B「なんて奴らだ、止められん!」
メガネ「あそこが学長のいる部屋です!」
学生「一気になだれ込むぞ!」
ウオオオオオオオオッ!
バァンッ!
24:名無しさん:2020/11/29(日) 20:22:48.170 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学長「やぁ、待っていたよ」
学生「……」
メガネ「ついにここまで来ましたね」クイッ
チャラ男「ああ……追い詰めたぜ」
バイト「覚悟しろ、学長!」
姫「あたしたちはあなたを倒し、大学を変える!」
学長「よかろう。兵士たちに邪魔はさせん……かかってくるがいい」
学生「……」
メガネ「ついにここまで来ましたね」クイッ
チャラ男「ああ……追い詰めたぜ」
バイト「覚悟しろ、学長!」
姫「あたしたちはあなたを倒し、大学を変える!」
学長「よかろう。兵士たちに邪魔はさせん……かかってくるがいい」
25:名無しさん:2020/11/29(日) 20:23:52.827 ID:IS7JkT2WrNIKU.net
強そうだ
26:名無しさん:2020/11/29(日) 20:28:08.754 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
メガネ「ならば遠慮なくッ!」
メガネ「メガネ・タックルゥ!」ドドドドドッ
学長「なんの工夫もないタックル……」
学長「いくら最前列で講義を聞こうと、ちゃんと応用できなければ社会では通用しないのだよ」スルッ
メガネ「ええっ!? 軌道を逸らされ――」
ドガシャァンッ!
メガネ「突進を……逆手に取られる、とは……」ピクピク…
メガネ「メガネ・タックルゥ!」ドドドドドッ
学長「なんの工夫もないタックル……」
学長「いくら最前列で講義を聞こうと、ちゃんと応用できなければ社会では通用しないのだよ」スルッ
メガネ「ええっ!? 軌道を逸らされ――」
ドガシャァンッ!
メガネ「突進を……逆手に取られる、とは……」ピクピク…
27:名無しさん:2020/11/29(日) 20:30:14.899 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
チャラ男「俺の槍を喰らえッ!」
チャラ男「百烈突きィ!」ズドドドドッ!
ガシッ!
チャラ男「……へ」
学長「早さと回数だけを誇るようでは、一人前の槍使いにはなれんよ」
学長「むんっ!」ドゴォッ!
チャラ男「ぐへっ!」
学長「精神力(こころ)をもっと磨きたまえ」
チャラ男「百烈突きィ!」ズドドドドッ!
ガシッ!
チャラ男「……へ」
学長「早さと回数だけを誇るようでは、一人前の槍使いにはなれんよ」
学長「むんっ!」ドゴォッ!
チャラ男「ぐへっ!」
学長「精神力(こころ)をもっと磨きたまえ」
29:名無しさん:2020/11/29(日) 20:32:41.714 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
バイト(ダメだ、並みの攻撃では通用しない! ――ならば!)
バイト「牛丼の並だ!」サッ
学長「……まずい」モグッ
バイト「なっ!?」
学長「私が作った牛丼だ」サッ
バイト「……」モグッ
バイト「う、うまい! こんな牛丼食べたの初めてぇぇぇぇぇ!」
学長「私は学生時代、千のバイトをこなしたものよ」
バイト「牛丼の並だ!」サッ
学長「……まずい」モグッ
バイト「なっ!?」
学長「私が作った牛丼だ」サッ
バイト「……」モグッ
バイト「う、うまい! こんな牛丼食べたの初めてぇぇぇぇぇ!」
学長「私は学生時代、千のバイトをこなしたものよ」
30:名無しさん:2020/11/29(日) 20:36:29.099 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学長「残るは……」ギロッ
姫「ひっ!」
学長「……」ゴゴゴゴゴ…
姫「お願い……許してっ」テヘッ
学長「そのような色香が通用するのは学生時代の間だけだ!」
姫「あ、あわわわ……」ヘタ…
学長「いくらオタサーで皆に持ち上げられても、社会の荒波は乗り越えられん」
学長「さて……と。これでお前の仲間は全滅したぞ」
姫「ひっ!」
学長「……」ゴゴゴゴゴ…
姫「お願い……許してっ」テヘッ
学長「そのような色香が通用するのは学生時代の間だけだ!」
姫「あ、あわわわ……」ヘタ…
学長「いくらオタサーで皆に持ち上げられても、社会の荒波は乗り越えられん」
学長「さて……と。これでお前の仲間は全滅したぞ」
31:名無しさん:2020/11/29(日) 20:38:55.584 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学長「……息子よ」
学生「親父……」
メガネ「え……?」
チャラ男「そんな……」
バイト「学長は学生の――」
姫「お父さんだったの……!?」
学生「みんな……黙っててすまない」
学生「親父……」
メガネ「え……?」
チャラ男「そんな……」
バイト「学長は学生の――」
姫「お父さんだったの……!?」
学生「みんな……黙っててすまない」
32:名無しさん:2020/11/29(日) 20:41:34.988 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学生「親父……なぜ変わった」
学長「……」
学生「昔の親父は優しかった」
学生「俺にだけじゃない。自分が経営する大学の学生にもだ」
学生「それがなぜ、こんな理不尽な課題ばかり出す強制収容所のような大学にしてしまったんだ!」
学長「子供に説明する必要はない」
学生「俺はもう子供じゃない。あんたを倒してそれを証明してやる!」
学長「ほう……勝負方法は?」
学長「……」
学生「昔の親父は優しかった」
学生「俺にだけじゃない。自分が経営する大学の学生にもだ」
学生「それがなぜ、こんな理不尽な課題ばかり出す強制収容所のような大学にしてしまったんだ!」
学長「子供に説明する必要はない」
学生「俺はもう子供じゃない。あんたを倒してそれを証明してやる!」
学長「ほう……勝負方法は?」
33:名無しさん:2020/11/29(日) 20:44:52.475 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学生「俺はもう20歳……お酒を飲んでもいい年齢になった」
学生「俺が望むのはこの一揆の幕引きに相応しい戦い――」
学生「イッキで一騎打ちだ!」
学長「よかろう」
学長「いっておくが私の酒の強さは並みではないぞ。お前は最も勝ち目のない戦いを挑んでしまった!」
学生「……!」
学長「酒を用意しろォ!!!」
学生「俺が望むのはこの一揆の幕引きに相応しい戦い――」
学生「イッキで一騎打ちだ!」
学長「よかろう」
学長「いっておくが私の酒の強さは並みではないぞ。お前は最も勝ち目のない戦いを挑んでしまった!」
学生「……!」
学長「酒を用意しろォ!!!」
34:名無しさん:2020/11/29(日) 20:47:35.532 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学長「まずは一杯目だ……乾杯」
学生「……乾杯」
カチンッ
学長「……」グビグビグビ
学生「……」グビグビグビ
メガネ「あんな度の強い酒を一気に……!」
姫「あたしなら一杯飲んだだけでダウン……」
学長「ほう、やるな」
学生「親父こそ」
学長「ギアを上げていくぞ! みんな、コールを頼む!」
学生「……乾杯」
カチンッ
学長「……」グビグビグビ
学生「……」グビグビグビ
メガネ「あんな度の強い酒を一気に……!」
姫「あたしなら一杯飲んだだけでダウン……」
学長「ほう、やるな」
学生「親父こそ」
学長「ギアを上げていくぞ! みんな、コールを頼む!」
36:名無しさん:2020/11/29(日) 20:49:25.377 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
イッキ! イッキ! イッキ! イッキ! イッキ!
学長「……」グビグビグビ
学生「……」グビグビグビ
学長「……」グビグビグビ
学生「……」グビグビグビ
学長「……」グビグビグビ
学生「……」グビグビグビ
メガネ「どちらも一歩も引かない……!」
チャラ男「ロシア人かよこいつら!」
学長「……」グビグビグビ
学生「……」グビグビグビ
学長「……」グビグビグビ
学生「……」グビグビグビ
学長「……」グビグビグビ
学生「……」グビグビグビ
メガネ「どちらも一歩も引かない……!」
チャラ男「ロシア人かよこいつら!」
37:名無しさん:2020/11/29(日) 20:52:11.483 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
イッキ! イッキ! イッキ! イッキ! イッキ!
学長「このままではラチがあかんな……」
学長「ここからはバケツでいくか」
学生「望むところだ!」
学長「……」ガブガブガブ
学生「……」ガブガブガブ
バイト「バケツでイッキだと!?」
姫「信じらんない……二人とも肝臓どうなってるの……」
学長「このままではラチがあかんな……」
学長「ここからはバケツでいくか」
学生「望むところだ!」
学長「……」ガブガブガブ
学生「……」ガブガブガブ
バイト「バケツでイッキだと!?」
姫「信じらんない……二人とも肝臓どうなってるの……」
39:名無しさん:2020/11/29(日) 20:55:16.203 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
イッキ! イッキ! イッキ! イッキ! イッキ!
学長「まだついてくるか!」
学生「まだまだいけるさ!」
学長(酒飲みとしてこの勝負負けるわけにはいかん!)
学生(今こそ親父を超える!)
ガブガブガブガブガブガブガブ…
いつしか二人の勝負を、大学中の学生、教授教員、スタッフが見守っていた――
学長「まだついてくるか!」
学生「まだまだいけるさ!」
学長(酒飲みとしてこの勝負負けるわけにはいかん!)
学生(今こそ親父を超える!)
ガブガブガブガブガブガブガブ…
いつしか二人の勝負を、大学中の学生、教授教員、スタッフが見守っていた――
41:名無しさん:2020/11/29(日) 20:58:36.217 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
イッキ! イッキ! イッキ! イッキ! イッキ!
学長「……」ガブガブ
学生「ぐぐ……うぐ……」ガブガブ
学生(もうバケツ50杯分は飲んだな……さすがに気持ち悪くなってきた……)
学生(まずい……吐きそうだ……)
学長「ふふ……限界のようだな……」
学生「くっ……!」
学長「……」ガブガブ
学生「ぐぐ……うぐ……」ガブガブ
学生(もうバケツ50杯分は飲んだな……さすがに気持ち悪くなってきた……)
学生(まずい……吐きそうだ……)
学長「ふふ……限界のようだな……」
学生「くっ……!」
43:名無しさん:2020/11/29(日) 21:01:20.840 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学長「ぐぶうっ!?」
学生「親父ッ!?」
学長「さすがに……これ以上は飲めん……ここまでのようだ……」ドサッ…
学生「ってことは……」
学長「お前の……勝ちだ!」
学生「親父……!」
学長「ふふ、親子で酒を酌み交わせて、楽しかった、ぞ……」
ワアァァァァァ……!
学生「親父ッ!?」
学長「さすがに……これ以上は飲めん……ここまでのようだ……」ドサッ…
学生「ってことは……」
学長「お前の……勝ちだ!」
学生「親父……!」
学長「ふふ、親子で酒を酌み交わせて、楽しかった、ぞ……」
ワアァァァァァ……!
44:名無しさん:2020/11/29(日) 21:05:16.133 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学長「今こそ話そう……。私が方針を変えた理由(わけ)を」
学長「今世の中は不景気で、“大学を卒業した”というだけでは就職も難しい状況になってきている」
学長「だから私は……逆境に決して折れぬ強い学生を育てたかった……」
学長「そのために……過剰に厳しいカリキュラムを……」
学生「親父……」
学長「だが……私は間違っていた……」
学長「今の若者たちを信じていなかった……」
学長「理不尽に屈せず……一揆を起こす強さがあるというのに……」
学長「大学の方針は……元に戻す! 学長の名のもとに!」
パチパチパチパチパチ…
学長「今世の中は不景気で、“大学を卒業した”というだけでは就職も難しい状況になってきている」
学長「だから私は……逆境に決して折れぬ強い学生を育てたかった……」
学長「そのために……過剰に厳しいカリキュラムを……」
学生「親父……」
学長「だが……私は間違っていた……」
学長「今の若者たちを信じていなかった……」
学長「理不尽に屈せず……一揆を起こす強さがあるというのに……」
学長「大学の方針は……元に戻す! 学長の名のもとに!」
パチパチパチパチパチ…
45:名無しさん:2020/11/29(日) 21:07:34.295 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
こうして、大学側は学生側の要求を認め、彼らに豊富なカリキュラムを提供しつつも
学生に自由を与える方針を打ち出した。
この締めつけるだけではない方針は功を奏し、この大学からは数々の優秀な卒業生が輩出されることとなる。
さて、一揆を起こした一同はというと――
学生に自由を与える方針を打ち出した。
この締めつけるだけではない方針は功を奏し、この大学からは数々の優秀な卒業生が輩出されることとなる。
さて、一揆を起こした一同はというと――
46:名無しさん:2020/11/29(日) 21:12:15.940 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
チャラ男「一揆大成功の打ち上げだー!」
チャラ男「ウェ~イ!」
メガネ「フフフ……」
バイト「お疲れ様です!」
姫「やったね!」
ワイワイ… ガヤガヤ…
チャラ男「しっかし、せっかくの打ち上げにあいつが参加できないのは残念だな」
メガネ「なにしろ、学長を倒した張本人ですからね」クイッ
バイト「学長も大学を休んでるらしい。つまり――」
姫「今頃、親子水入らずで過ごしてるってことね! めでたしめでたし!」
チャラ男「ウェ~イ!」
メガネ「フフフ……」
バイト「お疲れ様です!」
姫「やったね!」
ワイワイ… ガヤガヤ…
チャラ男「しっかし、せっかくの打ち上げにあいつが参加できないのは残念だな」
メガネ「なにしろ、学長を倒した張本人ですからね」クイッ
バイト「学長も大学を休んでるらしい。つまり――」
姫「今頃、親子水入らずで過ごしてるってことね! めでたしめでたし!」
47:名無しさん:2020/11/29(日) 21:14:32.570 ID:m5g3CjQh0NIKU.net
学生「うげええ……頭痛い……」
学長「いくら酒に強い体質といっても飲み過ぎた……」
学生「もう当分酒はこりごりだよ……」
学長「これでは親子水入らずではなく、酒いらずだな……」
学生「やっぱり酒は……イッキなんかせず適量を楽しむに限るね……」
~おわり~
学長「いくら酒に強い体質といっても飲み過ぎた……」
学生「もう当分酒はこりごりだよ……」
学長「これでは親子水入らずではなく、酒いらずだな……」
学生「やっぱり酒は……イッキなんかせず適量を楽しむに限るね……」
~おわり~
48:名無しさん:2020/11/29(日) 21:23:53.799 ID:SJTEiMqRrNIKU.net
乙
一気に読んでしまった
一気に読んでしまった
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1606645992/
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